あらかわ遊園

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更新日:
 2013年5月3日



◎あらかわ遊園(2013年4月30日)
 東京23区で、唯一の区営遊園地です。1922年(大正11年)開園という歴史を持つ老舗の遊園地です。面積は約3万m2で、荒川区北部の隅田川沿いにあります。入園料やアトラクション利用料金が安いことが特徴で、財布を気にせず気軽に利用できる遊園地です。アトラクションのほかにも小動物園、ピクニック用の広場、遊具施設、水遊び場などが充実しており、気軽に楽しめる公園に近い趣きがあります。
 あらかわ遊園は1922年(大正11年)5月1日、失火で操業を停止した船方(※地名)の王子煉瓦株式会社の煉瓦工場跡地に、経営者であった広岡勘兵衛が私立遊園地「あら川遊園」を開園したのが始まりとされています。近くに住む石神寅松氏は荒川遊園について「道路境木材塀は全部煉瓦塀にして、南側一帯は土盛して滝も造り、水は井戸を掘った。お宮(稲荷様)の池は広く、貸しボートを浮かべ、水は荒川の水を利用した由。開園当日は、地元町会(小橋町会)として役員総出で交通整理その他を手伝った。花火も盛んに上げ、園内の滝の前では仕掛け花火を上げた。特別大玉を上げたが、ここでは危険であるため、尾久西校正門西方にある野球場で二尺玉とか三尺玉を打ち上げた。」と記録しているそうです。
 当初は「遊園」とは言いながらアトラクションと呼べるものはごく僅かで、滝、池、築山、橋、展望塔、竜宮殿、温泉大浴場、演芸場、料亭などがメインの現在のクアハウスのような用途の施設だったようです。
 1932年(昭和7年)、広岡勘兵衛の死去後、経営難にあったため、王子電気軌道株式会社に売却されたようです。ただし、開園当初から広岡氏と王子電気軌道には関係があったようです。王子電気軌道は現在の都電荒川線を運営しており、乗客誘致の目的で、あら川遊園と提携していたようです。
 戦時中の1942年(昭和17年)には陸軍の高射砲陣地となり、事実上閉園状態になりました。また1942年(昭和17年)2月1日には電力統制と交通統制により王子電気軌道株式会社は東京市に事業譲渡され、王子電気軌道株式会社は清算となりました。軌道事業は東京市電となり、あら川遊園は王子電気軌道の電気事業とともに関東配電(現、東京電力)に移管されたようです。
 1946年(昭和21年)には遊園地敷地が東京都都市計画の緑地帯建設指定区域となりました。1949年(昭和24年)には東京都と関東配電との賃貸契約により、区立児童遊園となりました。
 その後、1950年(昭和25年)に都市計画荒川公園として指定され、区立荒川遊園として開園しました。荒川区立の遊園地となったのは、この時です。
 1953年(昭和28年)に都有地としての買収がはじまり、1957年(昭和32年)までに買収が完了しました。1986年(昭和61年)から全面的な改装が始まり、1991年(平成3年)に完了、現在の状態になりました。
 低年齢層の子供が楽しく遊べるように設計されています。アトラクションは定番ものが一通り揃っていますが、小学校低学年層に合わせたレベルで激しい動作のアトラクションはありません。豆汽車、メリーゴーランド、コーヒーカップなどのアトラクションが6種類ある「のりもの広場」、かわいい動物とふれあえる「どうぶつ広場」、年間6回程度キャラクターショーが開催される野外ステージの「アリスの広場」など、親子で楽しめます。





・あらかわ遊園
 住所:東京都荒川区西尾久六丁目35番11号
 電話:03-3893-6003
 営業時間:9〜17時
 定休日:火曜日
 料金:大人(高校生以上):200円、小人(小学生、中学生):100円
 駐車場:有(114台)
 アクセス:都電、荒川線、荒川遊園地前、下車、徒歩3分