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更新日:
2014年12月3日
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◎大涌谷(2014年11月3日)
大涌谷(おおわくだに)は、神奈川県箱根町にある箱根火山の噴煙地です。箱根火山の火山性地すべりによる崩壊地形で、箱根火山の中央火口丘である冠ヶ岳の標高800mから1000mの北側斜面にあり、地熱地帯で活発な噴気地帯です。箱根火山に多数有る噴気地帯の中では最大規模のものです。現在では整備され、観光できるようになっています。荒涼とした大地には白煙が立ち込め、現在も火山活動の迫力を感じられます。
約3000年前、箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生し、堆積物が地表を覆いました。さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生し、冠ヶ岳ができ、また火山砕屑物が積もりました。この2つの火山砕屑物と山崩れによる堆積物の間が、現在の大涌谷と呼ばれるエリアです。
今から千百年余り昔、弘法大師が諸国遍歴の旅の途中、この地に立ち寄り、噴煙と熱泥のたぎる荒涼とした風景を、さながら地獄の様相と心を痛め、一体の地蔵菩薩を刻んで、地獄の責苦にあえぐ人々の救済を祈願したのが始まりといわれています。以来、その霊験によって、多くの人々の苦悩を救済したと伝えられ、現在では、「延命子育ての地蔵」としても知られています。
かつては「地獄谷」と呼ばれていたそうですが、1873年(明治6年)8月5日の明治天皇・皇后のご訪問を前に、現在の「大涌谷」に改称されました。その後、大涌谷観光センターが整備され、観光用に噴煙や硫黄を見ることが出来るようになり、箱根の代表的な観光スポットとして、多くの観光客で日々、賑わっています。
2014年1月に大涌谷くろたまご館(旧・大涌谷観光センター)が整備され、観光用に噴煙や硫黄を見ることが出来るようになっています。ただし、硫黄の採取は原則として禁止されており、火山ガス(亜硫酸ガス、硫化水素ガス)が噴出しているため健康上の注意が必要です。かつては大涌谷自然科学館が存在していましたが、2003年に閉館しています。
ここでは地熱を利用して作られたゆで卵が販売されています。生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着します。これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子ができあがります。黒く変色した殻の色から黒玉子と呼ばれています。黒玉子は1個食べると7年寿命が延びるというふれこみで、軽食、土産として人気があります。






・大涌谷
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
電話:0460-84-9605
営業時間:9〜17時
駐車場:有
アクセス:箱根湯本駅から箱根登山鉄道(終点強羅駅乗換)、箱根登山ケーブルカー(終点早雲山乗換)、箱根ロープウェイで「大涌谷駅」下車
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