メニュー
TOPページ
観光地
地域情報
日本のホテル
日本のニュース
日本について
海外事情
海外のホテル
雑学
リンク
更新日:
2021年6月6日
|
◎東尋坊(2021年4月4日) 「東尋坊(とうじんぼう)」は、福井県坂井市三国町安島に位置する崖です。福井県の北端に位置し、日本海に面した海食崖で、険しい岩壁が続き、最も高い場所で約25mの垂直の崖があります。
今から約1,200〜1,300万年前の新生代第三紀中新世に起こった火山活動によって、マグマが堆積岩層中に貫入して冷え固まってできた火山岩が、日本海の波による侵食を受けて地上に現れたものとされています。白山火山脈の一端が日本海に露出した崖で、約2kmにわたって続いています。
この火山岩は白色の斜長石の斑晶や暗緑色の普通輝石、紫蘇輝石の斑晶を含む安山岩で、マグマが冷えて固まる時にできた五〜六角形の柱状節理(柱状の割れ目)が良く発達しています。最大の見どころは大池を取り囲む高さ25m、周囲150mの海食崖です。
また、遊歩道から見た岩の上に沈む夕日がロウソクの炎のように見えるロウソク岩などの奇岩が多く、景勝に富んでいます。東尋坊の柱状節理は規模が大きく、地質学的にも非常に貴重であることから1935年(昭和10年)に国の名勝、天然記念物に指定されています。さらにこの海岸一帯は越前加賀海岸国定公園の特別保護地区に指定されています。
東尋坊の岩石は世界でも三ヶ所しかない大変珍しい岩で、柱状節理世界三大絶勝の1つとされています。東尋坊の他には朝鮮半島の朝鮮人民共和国の金剛山とヨーロッパ、スカンジナビア半島、ノルウェーの西海岸だけです。
「東尋坊」の由来や伝承は複数あるそうですが、雄島の大湊神社では次のような由来を紹介しています。昔、福井県東部の山奥に平泉寺という寺があり、数千人の僧侶がいたそうです。その中に東尋坊という僧がいましたが、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りをつくしていたそうです。東尋坊が暴れ出すと手がつけられず、誰も彼を押さえることが出来なかったため、平泉寺の僧侶は困り果てていたそうです。
寿永元年(1182年)4月5日、平泉寺の僧たちは皆で相談し、東尋坊を海辺見物に誘い出したそうです。一同が高い岩壁から海を見下ろせるその場所へ着くと、岩の上に腰掛けて酒盛りを始めたそうです。そのうち東尋坊も酒に酔って横になり、うとうとと眠り始めたそうです。すると一同は協力し、真柄覚念(まがらかくねん)という僧が東尋坊を絶壁の上から海へ突き落としたそうです。死体がどうという伝承がないのですが、死亡したものと思われます。その後、49日間にわたって海が大荒れとなり、東尋坊の呪いとされ、そこから「東尋坊」といわれるようになったとのことです。
東尋坊は2002年、平成14年度夕日100選に選ばれました。現在では観光地として開発されており、遊歩道や遊覧船、展望用のタワーや商店街などもあります。














・東尋坊
住所:福井県坂井市三国町
駐車場:169台(市営駐車場、有料)
アクセス:JR、芦原温泉駅から車で30分
|