舞鶴赤れんがパーク

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更新日:
 2021年6月6日




◎舞鶴赤れんがパーク(2021年4月11日)
 舞鶴赤れんがパークとは、京都府舞鶴市北吸にある旧日本海軍のレンガ倉庫を観光交流施設としたものです。舞鶴市の東舞鶴と呼ばれる地域にある施設です。
 1901年(明治34年)、舞鶴に旧日本海軍、舞鶴鎮守府が開庁しました。舞鶴港は日本海側で唯一の軍港として、海防の重要な拠点となっていたためです。すると鶴鎮守府の軍需品等の保管倉庫として、赤煉瓦の倉庫が集中して建てられました。1901年(明治34年)〜1903年(明治36年)の3年間に9棟が、1918年(大正6年)〜1921年(大正9年)にかけて3棟が建てられ、全て現存しています。
 日露戦争は1904年(明治37年)2月〜1905年(明治38年)9月にかけて起きており、日本海軍の連合艦隊とロシア海軍の第2、第3太平洋艦隊(通称、バルチック艦隊)との間で行われた日本海海戦は1905年(明治38年)5月27日から5月28日にかけて起きていますので、日本と世界の雰囲気がどうだったかは想像できるのではないでしょうか。
 明治期に建造された倉庫は、外国産の鉄骨が使用されるなど、当時の国内の工業生産量、質が不足していたことが推測されます。しかしながら外観には意匠的な工夫が凝らされており、急ピッチで進められた工事と思われるものの、丁寧に作られているようです。一方、大正期に建てられた倉庫は国産の八幡製鉄製の鉄骨を組み合わせて大空間を作るなど、意匠よりも用途を重視して造られているようです。
 太平洋戦争後も当時の建造物が残っており、舞鶴市は貴重な歴史的遺産を活用し、市民と行政が協働した「赤れんがを活かしたまちづくり」を進めてきました。そして2012年(平成24年)に舞鶴市の観光交流施設としてオープンしたのが、「舞鶴赤れんがパーク」です。レンガ倉庫の5棟が「赤れんが博物館」、「舞鶴市政記念館」、「まいづる智恵蔵」、「赤れんが工房」、「赤れんがイベントホール」として保存、活用されています。

1号棟(赤れんが博物館)
 旧海軍の魚形水雷庫として、1903年に建造された、わが国に現存する最古級の本格的な鉄骨構造のれんが建造物です。1993年に世界初の「れんが」をテーマにした博物館としてオープンしました。

2号棟(舞鶴市政記念館)
 旧海軍の倉庫として1902年に建造された、れんが造の倉庫で、終戦まで砲銃庫として使用されました。戦後は、市役所の第二庁舎などとして使用された後、1994年に歴史や文化とふれあう、出会い、交流の場としてオープンしました。明治から平成に至る舞鶴のあゆみを紹介するコーナーや喫茶コーナー、レンタサイクルがあります。

3号棟(まいづる智恵蔵)
 旧海軍の兵器廠倉庫として1902年に建造され、終戦まで弾丸庫並びに小銃庫として使用されました。2007年に、先人の智恵を継承し私たちの智恵を育む場としてオープンし、お土産などを販売する「赤れんがショップ」があります。

4号棟(赤れんが工房)
 旧海軍の兵器廠倉庫として1902年に建造された、れんが造の倉庫です。木製の扉口、階段、ガラス窓など、当時の姿を残しています。2012年、創作工房や音楽スタジオを備えた創作活動の拠点としてオープンしました。

5号棟(赤れんがイベントホール)
 旧海軍の倉庫として1918年に建設され、砲銃庫として使用されました。大正期に建てられ、装飾を廃したシンプルな意匠が特徴です。2012年に、規模の大きさを活かした多目的ホールとして改修され、コンサートやバザーなどに利用されています。

 上記の5棟は国の重要文化財であり、日本遺産構成文化財です。





















・舞鶴赤れんがパーク
 住所:京都府舞鶴市北吸1039-2
 電話:0773-66-1096
 営業時間:9:00〜17:00
 定休日:年末年始
 駐車場:有
 アクセス:JR、東舞鶴駅から徒歩約25分