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更新日:
2019年10月6日
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◎野宮神社(ののみやじんじゃ)(2019年9月21日)
野宮神社(ののみやじんじゃ)は京都市の嵯峨野にあり、竹林の小径を進んだ先にある神社です。かつて日本では、天皇の代わりに神にお仕えする者として、未婚の皇女または女王から選定された斎宮(さいくう)が、三重県、伊勢にある伊勢神宮に派遣される慣習がありました。しかし伊勢神宮に行く前、まず皇居内の初斎院(しょさいいん)に入って1年間ほど身を清める潔斎(けっさい)生活をします。その後、浄野に造られた仮宮(野宮)で1年間ほどの潔斎生活の後、初めて伊勢神宮に向かったそうです。その時の行列は斎王群行と呼ばれたそうです。「世界最古の長編小説」といわれる「源氏物語」の「賢木の巻」では、斎宮に選ばれた皇女についても描かれており、その身を清めた野宮神社についても書かれているそうです。
斎宮は10歳から13歳ぐらいの少女が多く選ばれていましたが、わずか2歳で選ばれたり、最年長者では28歳で選ばれたりすることもあったようです。この慣習は673年から約660年にもわたって続き、その間には64名の斎宮が名を残しているそうです。
平安時代の野宮は主として嵯峨野の清らかな場所を選んで設けられ、建物は天皇一代ごとに作り替えられていました。野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地でした。「黒木鳥居」とは、クヌギの木の皮を剥かないまま使用する、日本最古の鳥居の様式です。「小柴垣」とはクロモジの木を用いた垣です。天皇陛下の御即位式で建てられる「大嘗祭」も黒木鳥居と小柴垣で囲まれます。
野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、現在の場所が使用されたのは平安時代の嵯峨天皇の皇女、仁子内親王が最初とされています。斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶しました。その後は天照大神を祀る神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していきました。そのため後奈良天皇、中御門天皇などから大覚寺宮に綸旨が下され、野宮神社の保護に努められ、皇室からの崇敬が篤かったそうです。現在では縁結びの神様、子宝安産の神様として全国から崇敬を集めています。



・本殿



・白峰弁財天


・愛宕大神


・白福稲荷大明神






・大山弁財天

・神石(亀石)
祈りを込めてなでると願いごとが叶うそうです。




・野宮神社(ののみやじんじゃ)
住所:京都府京都市右京区嵯峨野宮町1
電話:075-871-1972
営業時間:24時間
定休日:無
料金:無
駐車場:無
アクセス:JR、嵯峨野線、嵯峨嵐山駅から徒歩で約10分
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