梅小路蒸気機関車館

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更新日:
 2021年5月10日




◎梅小路蒸気機関車館(2010年5月10日)
 梅小路蒸気機関車館(うめこうじじょうききかんしゃかん)は、京都府京都市下京区観喜寺町にある蒸気機関車専門の鉄道博物館です。西日本旅客鉄道(JR西日本)が所有し、公益財団法人交通文化振興財団が運営しています。
 1968年(昭和43年)3月26日の日本国有鉄道(国鉄)常務会で、1世紀にわたり日本の鉄道輸送を支え続けた蒸気機関車が1960年代後半以降は急速に姿を消していくことに対し、貴重な産業文化財と位置付けをした上で動態保存を目的とした日本初の施設を設置することが正式決定されました。当初は栃木県小山駅構内にあった小山機関区が保存場所の最有力候補だったそうですが、「日本の中央部に立地」、「周辺に集客力の大きい名所旧跡がある」、「大型蒸機の保守実績がある」、「蒸機運転可能な路線が近くにある」という観点から、1970年(昭和45年)に梅小路機関区が保存場所として正式に選定されたそうです。
 そして1972年(昭和47年)10月10日に国鉄によって、日本の鉄道開業100周年を記念して京都市下京区にある梅小路機関区の扇形庫を活用し、蒸気機関車専門の博物館として開設されました。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によってJR西日本に承継されました。
 梅小路蒸気機関車館のエントランス、資料展示館は旧、二条駅舎です。1904年(明治37年)、当時の私鉄、京都鉄道株式会社によって建設され、現役時代は日本最古の木造駅舎と言われていました。1996年(平成8年)に嵯峨野線が高架化されると駅舎の役目を終え、1997年(平成9年)に梅小路蒸気機関車館に移築、復元されました。なお、この旧、二条駅舎は1996年(平成8年)に京都市の有形文化財に指定されています。
 梅小路蒸気機関車館の扇形車庫は、1914年(大正3年)に建設された、現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫です。扇形車庫とは、上から見ると、その姿が扇を開いた形に見える蒸気機関車の車庫のことです。倉庫内部は機関車駐留場や整備などを行う器械場、職場等に分かれており、20線の引き込み線があります。現在でも車庫内では蒸気機関車の保守や修繕が行われています。2004年(平成16年)には電動天井クレーン、引き込み線と共に、国の重要文化財に指定されました。
 梅小路蒸気機関車館にある蒸気機関車は、明治から昭和にかけて旅客用、貨物用など、使用目的に合わせて設計、製造された蒸気機関車です。全部で19両の蒸気機関車が保存されており、そのうち7両は動態保存車両です。SLやまぐち号で活躍するC57形1号機や、SL北びわこ号のC56形160号機も営業線での運転がない時は、梅小路蒸気機関車館で検査、修繕を受け、展示されています。
 蒸気機関車の形式称号は、過去何度か変更になっており、現在、使用されているのは1928年(昭和3年)に定められた車両称号規定によるものです。動輪の軸数をアルファベットで表したものと、数字を組み合わせてつけています。すなわちAは動輪1軸、Bは2軸、Cは3軸、Dは4軸、Eは5軸です。また、数字の10〜49はタンク機関車(炭水車をつけていない機関車)、50〜99はテンダ機関車(炭水車をつけている機関車)で、その後に続く数字は、機関車の製造順につけられています。中には、8620形、9600形など改正前の称号がそのまま使われているものもあります。
 展示されている蒸気機関車を見るだけでなく、実際に走る蒸気機関車に体験乗車できる「SLスチーム号」の運転は、大人気のイベントです。
 なお、京都市の梅小路公園(総面積117,133m2)が隣接しており、こちらには京都市電の車両が8両保存されています。このうち狭軌1形電車27号(旧、京都電気鉄道車両の復元車)が動態展示され、他に7両が静態保存されています。

































※ 2021年5月10日、追記
 梅小路蒸気機関車館は2015年(平成27年)8月30日で閉館し、拡張を伴うリニューアル工事が行なわれ、2016年(平成28年)4月29日に京都鉄道博物館として新たにオープンしました。

・梅小路蒸気機関車館(うめこうじじょうききかんしゃかん)(閉館)
 住所:京都府京都市下京区観喜寺町