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更新日:
2021年2月26日
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◎茶臼山(ちゃうすやま)(2019年7月11日)
茶臼山は大阪市の天王寺公園の北端にある標高26mの小さな山です。大阪市内で最大級の前方後円墳という説がありますが、788年(延暦7年)に和気清麻呂が上町台地を東西に流れる堀川を掘り、周濠に水を引こうとした時に掘り返された土を積み上げた丘ともいわれているそうです。1614年(慶長19年)の大坂冬の陣で徳川家康が陣を構え、翌1615年(慶長20年)の大坂夏の陣では真田信繁(幸村)が本陣を構えた場所として有名です。
1986年(昭和61年)の発掘調査では、埴輪や葺石など、古墳時代の遺物は確認されず、5世紀頃の古墳という説は疑問視されています。また、この時の調査では、茶臼山の北西の麓で瓦を敷いた建物跡や竈(かまど)の跡が発掘され、さらに東側の麓では狭い土橋を挟んで幅10m、深さ5mを越える大規模な堀割が見つかりました。北西裾部で発見された遺構では、金箔を貼った土師器皿や携帯用と考えられる小さな硯なども見つかっています。
1741年(寛保元年)に徳川吉宗に献上された「武徳編年集成」は徳川家康の伝記ですが、大坂の陣における徳川家康本陣のことが詳しく書かれています。そこには「北の麓に庖厨を設け、惣台盤所は乾堀の外たるべし」という記述があり、北西の竈跡は、徳川家康の本陣の遺構である可能性が高いと考えられています。ちなみに、徳川家康本陣の建設は「豊臣時代の大坂城本丸図」を所蔵していたことで有名な中井正清配下の大工が5日間で建設したことが明らかになっています。ちなみに「武徳編年集成」は、幕臣であり、歴史考証学者である木村高敦(きむらたかあつ、1680年〜1742年)が1740年(元文5年)にまとめた徳川家康の伝記です。






・茶臼山(ちゃうすやま)
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
営業時間:9時30分〜16時
定休日:月曜日
料金:無(天王寺公園入園料:150円)
アクセス:地下鉄、御堂筋線、JR、環状線、天王寺駅より徒歩約5分
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