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更新日:
2019年4月26日
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◎不空院(2019年4月11日)
不空院(ふくういん)は、奈良県奈良市高畑町にある真言律宗の寺院で、山号は春日山(しゅんにちさん)です。春日山の麓にあり、不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)を本尊とする古刹です。
興福寺大乗院で室町時代に門跡を務めた尋尊、政覚、経尋が三代に渡って記した日記である「大乗院寺社雑事記(だいじょういんじしゃぞうじき)」によると、奈良時代の753年(天平勝宝5年)、中国から渡来し鑑真和上が、この地に住居を構え、住んでいたそうです。
その後、平安時代前期の弘仁年間(810年〜824年)頃、弘法大師(空海)が興福寺、南円堂建立前の試しに鑑真の住房跡であるこの地に雛形の八角円堂を建てたそうです。これが不空院の始まりといわれているそうです。
鎌倉時代になると南都(奈良)に戒律復興の機運が昂じ、不空院の円晴、西大寺の叡尊、唐招提寺の覚盛、西方院の有厳、の自誓受戒四律僧が、ここで戒律を講じ、多くの衆生に戒を授けたそうです。この頃には八角円堂を初め、鎮守社や僧坊など、複数の堂宇を有する寺観が整い、特に鎮守社、御祭神の弁財天信仰が盛んになり、「不空」転じて「福院」とも呼ばれたそうです。
しかし、その後は戦乱などで衰退していき、江戸時代、1854年(嘉永7年)に発生した安政の大地震によって八角円堂も、ほとんどの堂宇も倒壊してしまったそうです。その後、再興しないまま明治の神仏判然令(1868年)が発布され、それに伴う仏教排撃運動が起き、無住職となり荒廃していったそうです。
大正時代に入り、橿原(かしはら)の久米寺より三谷弘厳和尚が来て、倒壊した八角円堂の礎石の真上に現在の本堂を建立しました。

・本堂





・不空院
住所:奈良県奈良市高畑町1365
電話:0742-26-2910
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無
料金:600円(本堂拝観料)
駐車場:無
アクセス:JR、奈良駅から市内循環バス10分、「破石町」下車、徒歩約10分
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