率川地蔵尊(いさがわじぞうそん)

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更新日:
 2019年4月26日




◎率川地蔵尊(いさがわじぞうそん)(2019年4月11日)
 率川地蔵尊(いさがわじぞうそん)は「猿沢池(さるさわいけ)」の南側すぐの場所、猿沢池の西側から暗渠(道路の下を流れる川)となって奈良市街地を流れる「率川(いさがわ)」に掛かる島嘉橋(しまかばし)の下にある地蔵尊です。
 率川(いさがわ)は春日山を源流とし、飛火野(とびひの)を流れる細い「御手洗川」などを集めつつ、鷺池(さぎいけ)、荒池(あらいけ)周辺から猿沢池の脇を通り、最終的には菩提川と名を変え、佐保川・大和川水系へと流れ込む「奈良市街地を貫く」河川です。
 万葉集に「はねかづら いまする妹をうらわかみ いざ率川のおとの清けさ」いう和歌があります。率川は、遥か昔から現在の奈良町周辺に住む人々に親しまれてきた川として長い歴史を持っています。現在のJR奈良駅周辺には、かつて率川から引かれた大きなため池「三条池」があり、農業用水としても奈良の人々の暮らしを支えてきました。
 率川地蔵尊は率川の中に置かれた「舟形」のの中にたくさんの石仏が所狭しと並べられています。地元では「川中地蔵」と呼ばれていて、かつては「尾花谷地蔵尊(おばなだにじぞうそん)」とも呼ばれていたそうですが、いつの間にか「率川地蔵尊」と呼ばれるようになったそうです。何体かのお地蔵様は昔からあったそうですが、護岸工事が行われる時に発見された石仏、お地蔵様を一ヶ所に集める形で成立したと考えられているそうです。今御門町(いまみかどまち)自治会長の加納直和氏によると「廃仏毀釈の時に捨てられたお地蔵様が、護岸工事などで川の中から見つかり、一緒に並べられたのではないか。」とのことです。
 奈良市教育委員会文化財課によると、「文化財指定されていないので、詳細な記録はない。」そうです。現在は今御門町自治会の住民が守っており、よだれかけは住民の手作りで、毎年8月と12月に新しいものに取り換えられているそうです。川が増水して石仏が倒れると、気付いた住民が起こして、掃除もしているそうです。



・率川地蔵尊(いさがわじぞうそん)
 住所:奈良県奈良市元林院町18
 定休日:無
 料金:無
 駐車場:無
 アクセス:JR、奈良駅から東に徒歩約15分