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更新日:
2019年4月26日
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◎薬師寺 玄奘三蔵院伽藍(2019年4月11日)
「玄奘三蔵院伽藍」は、法相宗の始祖である玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)の頂骨を真身舍利(しんじんしゃり)として安置した玄奘塔と中心とする伽藍です。薬師寺の境内を北へ抜けて道をはさんだ北側にあります。
玄奘三蔵(600年か602年〜664年)は「西遊記」の三蔵法師のモデルとなった有名な中国、唐時代の僧侶です。17年間にわたりインド(天竺)、ナーランダ寺院での勉学を終え、帰国後は持ち帰った経典の翻訳に専念したとされ、その数は1,335巻に及びます。玄奘三蔵が究めたかった事は「瑜伽唯識(ゆがゆいしき)」の教えだそうです。その教えの流れを継承している宗派が法相宗(ほっそうしゅう)で、薬師寺と興福寺が法相宗の大本山とされています。
1942年(昭和17年)、南京に駐屯していた日本軍が土中から玄奘三蔵の頂骨を発見したそうです。その一部が1944年(昭和19年)に全日本仏教会に分骨されたものの、戦時中であったことから埼玉県岩槻市の慈恩寺に奉安され、その後、頂骨を祀る石塔が建てられたそうです。薬師寺も玄奘三蔵と深い縁がある事から、1981年(昭和56年)に全日本仏教会から分骨を拝受し、1991年(平成3年)に玄奘三蔵院伽藍を建立しました。
玄奘塔に祀られている玄奘三蔵像は、仏師、大川逞一氏によって造像され、1991年(平成3年)に安置されました。右手には筆を、左手には貝葉経(インドのお経)を手にしており、天竺からの帰国後、経典の翻訳に尽力される玄奘三蔵の姿を表しています。
玄奘塔の正面には故・高田好胤和上の染筆で「不東(ふとう)」の扁額がかけられています。この言葉は、「西のインドに到達しなければ決して東の唐へは帰るまい」という玄奘三蔵の経典を手に入れるまでは東(中国)へは帰らないという決意を表す言葉です。
そして塔の北側の大唐西域壁画殿には故・平山郁夫画伯が30年をかけて制作した玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」(縦2.2m、長さが49m、13連)が展示されています。


・礼門(らいもん)


・玄奘塔(げんじょうとう)


・薬師寺 玄奘三蔵院伽藍
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話:0742-33-6001
営業時間:8:30〜17:00
定休日:無
駐車場:有
アクセス:近鉄、橿原線、西ノ京駅から徒歩2分
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