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更新日:
2019年4月26日
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◎猿沢池(さるさわいけ)(2019年4月20日)
「猿沢池(さるさわいけ)」は奈良公園にある周囲360メートルの池です。興福寺の瓦の材料として粘土が採られた場所が池となり、興福寺が行う「放生会(ほうじょうえ)」の「放生池」として、749年(天平21年)に造られた人工池です。「放生会」とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式で、仏教の戒律である「殺生戒」を元としています。現在は都市公園「奈良公園」の一部として奈良県が管理しています。
「猿沢池」の名前の由来は、紀元前6世紀頃から紀元前5世紀頃にかけて古代インドにあった十六大国の1つ、ヴァッジ国内にあった商業都市、ヴァイシャーリー(毘舎離または、吠舎離)にあった「獼猴池(びこういけ)」または「猿池」から来たものと言われています。「獼猴」、「猴」は、大きなサル、または尾の短い種類のサルのことです。「獼猴池(びこういけ)」の近くにあった大きな森林の中に説法の時に使用される講堂(精舎)があり、「大林精舎(重閣講堂、彌猴池精舎とも)」と呼ばれていたそうです。すなわち興福寺を古代インドの仏教聖地の1つに見立て、池を猿沢池と名付けたようです。
猿沢池には「七不思議」があるそうです。それは「澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」だそうです。すなわち、猿沢池の水は、決して澄むことなく、またひどく濁ることもない。水が流入する川はなく、また流出する川もないのに常に一定の水量を保っている。亀はたくさんいるが、なぜか蛙はいない。なぜか藻も生えない。水より魚の方が多くてもおかしくない池ということです。
ただ、近年は観光客らが与える餌や、雨水とともに流入するシカの糞などで富栄養化が進み、夏になるとアオコが大量発生するようになってしまったそうです。奈良県は1990年代から池に酸素を送り込み、夜間に増水するなどの対策を施してきたものの、大きな成果はあげられなかったようです。







・猿沢池(さるさわいけ)
住所:奈良県奈良市登大路町49
定休日:無
料金:無
駐車場:無
アクセス:JR、奈良駅から徒歩約20分
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