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更新日:
2019年4月26日
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◎古熊神社(ふるくまじんじゃ)(2019年4月11日)
「古熊神社(ふるくまじんじゃ)」は山口県山口市にある神社(天満宮)です。南北朝時代に大内家第24代当主、大内弘世(おおうちひろよ)は、現在の山口中心部に居を構え、山口を京のような街にしようと、一の坂川を京の賀茂川に、椹野川を桂川に見立てて都市整備を進めていました。そして1373年(応安6年)、大内弘世は京都の北野天満宮から菅原道真の分霊を勧請し、現在の中市町山口井筒屋辺り(現在地から1kmほど離れた場所)に社殿を造営し、「北野天神」という神社として祀りました。これが「古熊神社」の始まりだそうです。この時、菅原道真の23番目の子供である菅原福部も祀ったそうです。このため主祭神は菅原道真、配祀神は菅原福部童子(すがわらのふくべどうじ)となっています。
その後、江戸時代に入ると山口は毛利氏が治めるようになりました。そして長州藩初代藩主、毛利秀就(もうりひでなり)に「山口の北野天神を別の場所にお祭りするよう」御神託があり、それに従って1618年(元和4年)12月25日、当初あった中市町から現在の古熊の東山の麓に遷宮されました。また、同時に神社名も「北野天神」から「今天神」へと改められました。
現存する本殿、拝殿は1373年(応安6年)に建立されたもので、毛利秀就が行った遷宮の際、元々の社殿を解体して移築したそうです。毛利氏がこの遷座を行った証拠として、拝殿の棟に毛利氏の家紋「一文字三星」が取り付けられました。本殿と拝殿は、いずれも国の重要文化財に指定されています。
本殿正面の3つの蟇股(かえるまた=梁の上にあって上の荷重を支える材)には、中央に「梅に大内菱」、向って右には「松に鳳凰」、向って左には「竹に鳳凰」と、松竹梅の彫刻が施されています。我が国の建築装飾に松竹梅の組み合わせをとり入れたものとしては最古のものだそうです。これは、当時の最先端の文化を大内氏が取り入れたものだそうです。当時、京都にあったはずの松竹梅の装飾は、その後の応仁の乱で焼失してしまったと考えられ、山口という地であったことから当時の文化を残すことができたようです。
古くから山口の人々がお参りされてきたため、親しみを込めて「山口の天神さま」と呼ばれているそうですが、明治に入ると「今天神」から現在の「古熊神社」に名称が改められました。



石の鳥居には「今天神」とあります。








・手水舎

・拝殿


・古熊神社(ふるくまじんじゃ)
住所:山口県山口市古熊1-10-3
電話:083-922-0881
営業時間:
定休日:無
料金:無
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