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更新日:
2019年4月26日
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◎岩國白蛇神社(いわくにしろへびじんじゃ)(2019年4月11日)
岩国では江戸時代から白蛇が生息し、「家の守り神」として大切に保護されてきました。岩国藩の藩主である吉川家の米蔵を白蛇がネズミの害から守ってきたと信じられ、いつの頃からか弁財天(インドの水の神)と習合し、岩国市の各地に白蛇堂やシロヘビを祀った祠が創られるようになり、岩国市民はシロヘビを大切にしてきたそうです。
1738年(元文3年)には錦帯橋のある横山千石原の城門付近で、お城の門番によって発見されたという記録(岩邑年代記)があるそうです。このヘビは捕まえられ、あぶって乾燥させ、殿様の薬にされたそうです。ただし、実際に殿様が飲んだかどうかは分からないそうです。また1862年(文久2年)には、錦川を下った今津川、寿橋一帯にあった藩の米蔵に2頭のシロヘビが住み着いており、よく見かけるとの記録が錦川志に残されているそうです。
その後、シロヘビは今津地区で繁殖し、1897年(明治30年)頃には、今津、川下、麻里布、室の木地区など、合わせて400haの地域に住んでいるといわれていました。大正時代の終わり頃には、この地域で千頭くらいが住んでいるといわれていたそうです。
昭和30年(1955年)頃までは、今津川寿橋周辺や対岸の川下地区でもよく見られたシロヘビですが、町が発展、整備されるとともに米蔵や水路、石垣などが次第に減っていき、また終戦後の昭和20年(1945年9月以降)は、ネズミが人間に病気をうつす原因として薬をまいて殺されたことからシロヘビも姿を見せなくなり始めていったそうです。そこで、シロヘビが住んでいる地元の人たち(今津地区)が協力し、これを保護していこうと考え、シロヘビ保存会を作りました。そして、岩国市と協力して現在まで約50年間、シロヘビの保護と繁殖を続けています。ちなみに1972年には国の天然記念物に指定されました。
多くの岩国市民の長年にわたる白蛇の保護と信仰に基づき、広島県の宮島に鎮座する嚴島神社の御祭神を勧請し、2012年(平成24年)12月16日に鎮座祭を斎行して創建されたのが白蛇神社です。今日では特に金運、開運、商売繁盛、交通安全の御利益があるとされ、多くの参詣者が訪れています。また、境内の色々な場所に蛇をモチーフとしたものが見られるので、探してみるのも楽しみの1つです。
「白蛇神社」という名称から、白蛇が神様だと思われるかもしれませんが、御祭神は田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、宇迦之御魂神(宇賀弁財天)(うかのみたまのかみ)の四柱です。田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神は宗像三女神とも言われ、「古事記」には天照大御神と須佐之男命の誓約(うけい)によって生まれたとされています。宗像三女神は福岡県の宗像大社をはじめ、日本の神社の中で五番目に多い御祭神で、古くから海上守護、交通安全の神として信仰されています。宇迦御魂神は穀物の神として民間に古くから信仰されていて、京都の伏見稲荷大社の御祭神として有名です。現代では、五穀豊穣のみならず、福徳や商売繁盛の神として信仰されています。弁財天はインドの水の女神で、日本に伝わったときに宇迦御魂神と習合し、人頭に蛇身の姿の神とされてきました。福徳だけでなく、学問や音楽、芸能など万能の神として民間で広く信仰されています。白蛇は四柱の御祭神の使いとして信仰されています。











・白蛇飼育場

・白蛇資料館


・白蛇供養観世音菩薩

・弁財天

・白蛇延命地蔵尊

・岩國白蛇神社(いわくにしろへびじんじゃ)
住所:山口県岩国市今津町6-4-2
電話:0827-30-3333
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無
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