東光寺

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更新日:
 2012年4月26日



◎東光寺(とうこうじ)(2012年4月15日)
 東光寺(とうこうじ)は、山口県萩市にある寺です。黄檗宗の寺院で、山号は護国山で本尊は釈迦牟尼仏です。萩藩三代藩主、毛利吉就(よしなり)が萩出身の僧、慧極道明(えごくどうみょう)を開山として創建した寺院で、大照院と並ぶ毛利家の菩提寺です。
 慧極は河内(大阪府)で法雲寺を開いていましたが、幕府の命により、1687年(貞享4年)に江戸、白金の瑞聖寺の主となりました。当時、20歳だった毛利吉就は江戸城内で慧極と初対面し、父、毛利綱広が信奉した黄檗山開山、隠元禅師の法統であり、萩出身の慧極を信頼し、帰依しました。そして毛利吉就は慧極のために寺を建てようとしましたが、当時は新寺の建立が禁止されていました。そこで、下関(厚狭郡松谷村)の廃寺であった東光寺(本尊薬師如来)を、家臣の別荘地であった萩松本の土地を買い取って移しました。この東光寺創建は1691年(元禄4年)のことでした。
 毛利吉就は1694年(元禄7年)3月2日、江戸桜田の藩邸で27歳の若さで急死してしまいましたが、東光寺を墓所としたことから、毛利氏の菩提寺となりました。御廟(おたまや)とも言われるこの墓所には、その後、5代、毛利吉元、7代、毛利重就、9代、毛利斉房、11代、毛利斉元と3代から11代の奇数代の5藩主、ならびにその夫人の墓が正面に、それらの右手、左手と入口手前に一族関係者(子、孫、側室、侍女ら)の墓があります。

・総門(国指定の重要文化財)
 真ん中部分が持ち上がった屋根と朱塗りの門が目を引く、異国情緒あふれる総門です。東光寺が創建された翌年に竣工したとされ、黄檗風の様式を湛えた門です。この朱色の元は、古代から使われてきた顔料の1つであるベンガラです。また屋根の端に飾られているのはシャチではなく、黄檗風の様式を表す摩伽羅(まから)という想像上の生き物です。摩伽羅は、ガンジス河の女神の乗物なのだそうです。



・三門(国指定の重要文化財)
 1812年(文化9年)竣工。桁行(建物の長さ)11.6m、梁間(梁が渡されている長さ)6.7m、柱間が3つ、戸口が3つの二階二重門の三門。
 「解脱門」の額は即非禅師によるものです。





・大雄宝殿
 「大雄宝殿(だいゆうほうでん)」とは黄檗宗での本殿の呼び名で、「お釈迦様のいらっしゃるところ」という意味です。1698年(元禄11年)に竣工しました。須彌壇上には本尊として、釈迦如来、脇士迦葉尊者、阿難尊者の三尊仏を安置しています。



・鐘楼(国指定の重要文化財)
 黄檗宗特有の建築様式の鐘楼も、国指定の重要文化財に指定されています。毛利家4代藩主、毛利吉広が鋳物師の名工、郡司喜兵衛、源太夫父子に命じて鋳造させ、寄進された大鐘が上層に備えられています。鐘はその由緒から戦時中の鉄の供出から逃れ、今に残り伝えられています。



・東光寺(とうこうじ)
 住所:山口県萩市椿東1647
 電話:0838-26-1052
 アクセス:JR、東萩駅から徒歩約20分