プレイパーク ゴールドタワー

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更新日:
 2020年5月13日



◎プレイパーク ゴールドタワー(宇多津ゴールドタワー)(2020年9月12日)
 香川県綾歌郡宇多津町にあり、金色に輝く、高さ158m(避雷針までを含めた高さ)の塔です。外からはゴールドに、中からは透明に見える6917枚のゴールドハーフミラーを外観に使用しており、金色に輝いています。まさに「ゴールドタワー」の名前にふさわしい塔です。夜になるとライトアップされ、次の日の天気によって色が変えられていました。(翌日が雨なら青、それ以外なら黄)最上階には展望台(127m)があり、瀬戸大橋と四季折々に変化する美しい瀬戸内海が一望できます。
 外部からは高層ビルに見えますが、実際には中間層は鉄骨のみです。本館1階は子供向けの遊具が充実したボールプールや砂場、リラクゼーションコーナー、本館2階はプレイジム、フードコート、本館3階はカラオケなどで。4階部分から上が鉄骨部分です。
 ゴールドタワーはタワーだけがぽつんと単独で建っている施設ではなく、敷地内にはアミューズメント施設が併設され、大型バルーン遊具やボウリング、カラオケにゲームコーナーなど、県内外のご家族連れのお客様が楽しめるプレイスポットになっていました。また、周囲には飲食店や各種ショップなどもあり、複合アミューズメント施設として計画、建設されていました。現在はありませんが、当時、ゴールドタワー横には「世界のトイレ館・チャームステーション」という便器をテーマにした2階建ての博物館が併設されていました。施設内には純金製の洋式便器(重量26kg)とスリッパ(重量5kg)は当時の時価で7000万円という目玉展示品のほか、世界中の便器やハイテクトイレなど、様々なトイレに因んだものが展示、解説されていましたが、2001年9月30日にゴールドタワーとともに閉鎖されました。
 ゴールドタワーは1988年3月18日にオープンしました。ゴールドタワーの建設、運営の主体となったのは生理用品やベビー用品などのメーカーであるユニ・チャーム(本社:愛媛県四国中央市)です。当時はバブル期で、多角化経営の1つとして始めたようです。1988年にゴールドタワー株式会社という子会社を設立し、ゴールドタワーの運営、管理を委託しました。
 オープン当初は連日、入場者の長い行列ができ、駐車場は本州からの観光バスでびっしり埋まるほどの人気施設だったそうです。しかし、ブームが一段落するとタワーを訪れる観光客は減少する一方で、開業4年目、1991年、バブルが崩壊すると赤字に転落したそうです。事業開始時には年間300万人の集客を見込んでいたものの、実際は開業した年の158万人がピークで2000年には33万人にまで落ち込み、累積赤字が50億円に達しました。その結果、ゴールドタワーは2001年9月限りで営業を中止しました。ユニ・チャームは2001年9月にゴールドタワーの運営から撤退するとともに、2002年には建材事業から撤退するなど、本業以外の周辺事業から撤退し、経営資源を集中することになります。
 ゴールドタワーは、2001年12月に営業再開したものの、2003年に再び閉鎖、ゴールドタワー株式会社は2004年12月17日付で解散し、2005年3月28日に清算が完了し、完全に消滅しました。2003年の入場者数は13万人だったそうです。
 この間、地元、香川県坂出市に本社がある株式会社味匠(設立:1988年、資本金:6,400万円、代表者:榊久雪、現在は倒産、廃業)がゴールドタワーの運営を継続することで協議が行われていたようです。株式会社味匠は株式会社アリオンという子会社を設立し、ユニ・チャームからゴールドタワーを借り受ける形で運営を行うことになり、2004年8月1日に全面改装し、屋内アミューズメント「プレイパーク ゴールドタワー」として再オープンしました。さらに2007年には、正式にユニ・チャームからゴールドタワーを買い取りました。
 株式会社味匠は香川県内で寿司、弁当、惣菜などの仕出し業、焼肉店「カルビ屋大福」のフランチャイズ事業、温浴施設、ホテル事業、結婚式場などのチャペル事業など、幅広い事業を展開していました。2012年度には41億2500万円の売上高を計上していましたが、消費不況の浸透、少子化、競争激化などから、経営状況が悪化していきました。2017年5月には不振が続いていたホテル事業を売却して撤退するなどし、2017年度は売上高が31億4200万円まで減少し、多額の有利子負債を抱え、赤字経営に陥っていました。
 そのため、事業の継続を目的として会社分割により新会社の「株式会社さぬき(本社:香川県坂出市、設立:2018年、資本金:10,000,000円、代表者:大久保智司)」を設立し、2018年6月1日付で事業を譲渡しました。その一方、株式会社味匠は商号を「株式会社SK産業(本社:香川県坂出市、代表:榊和行)」に変更し、法的整理に取り掛かりました。負債総額は約31億3000万円でした。2018年7月12日に高松地方裁判所丸亀支部から破産手続開始決定を受け、2020年7月10日に法人格が消滅しました。
 ゴールドタワーは2020年1月から改装し、2020年3月20日にリニューアルオープンしました。展望室を「ソラキン」と題し、天空のアクアリウムとしています。地上120メートルのところに3階分のフロアがありますが、1番上の階は金魚フロアとなっており、赤出目金、黒出目金、江戸錦、桜錦など約20種類の金魚を置き、鏡やミラーボールで宇宙を表現しています。1つ下の階にはカクレクマノミやグッピーなど約30種の熱帯魚を展示しており、1番下の階は展望フロアになっています。全体で3,333匹の魚が泳いでおり、タワーが今年で開業から33年になるのにちなんでいます。







・プレイパーク ゴールドタワー
 住所:香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁8-1
 電話:0877-49-7070
 営業時間:10:00〜18:00
 定休日:無
 料金:ソラキン(展望塔):大人(中学生以上):1,200円、小人(1歳〜小学生):800円
 駐車場:約300台(有料)
 アクセス:JR、宇多津駅から徒歩で約12分