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更新日:
2020年11月25日
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◎直島(なおしま)(2020年11月5日)
「直島(なおしま)」は岡山県と香川県の間の瀬戸内海に浮かぶ島で、面積は14.21km2、約3,000人が住んでいます。住所は香川県香川郡直島町で、四国の香川県に所属していますが、高松市の北約13km、岡山県玉野市からは南約3kmと、岡山の方が近い位置にあります。このため岡山県の宇野港からはフェリーで約20分で直島に到着しますが、高松港からは高速船で約30分、フェリーで約50分かかります。宇野港はJR、宇野駅から徒歩約5分、高松港はJR、高松駅から徒歩10分くらいで、どちらのルートも車がなくても移動可能です。
江戸時代は幕府の直轄地として海上交通の拠点となり、運業や製塩業の島として栄えたそうです。大正時代に島の北側に三菱合資会社の中央製錬所ができ、銅の製錬が行われるようになり、周辺の関連企業も進出し、工場が立ち並ぶようになりました。しかし、1960年代の7,800人という人口を最高に、その後は人口減少が進む過疎化の島になってしまいました。
連続9期当選、36年在職という記録をもつ三宅親連町長(在任:1959〜1995年)は、長年にわたり人口減少対策を考え、島内を3つのエリアに分けた発展策を提案しました。
@北部:三菱マテリアル直島製錬所を中心とした産業エリア
A中央:生活&教育エリア
B南部:瀬戸内国立公園を活かした文化、リゾートエリア
三宅町長は「産業の少ない島だから、子供たちはいずれ都会に出て行ってしまう。その時に都会出身の子供たちに負けないような文化的な環境を用意したい」と考え、建築家の石井和紘氏に設計を依頼して幼稚園、小学校、中学校を建設しました。そして直島南部一帯を総合的に「清潔・健康・快適」な観光地として開発したいと考え、一緒に取り組むパートナーを模索していたところ、岡山出身である株式会社福武書店(現、(株)ベネッセホールディングス)の創業社長、福武哲彦氏の「瀬戸内海の島に世界中の子供が集い、楽しめるキャンプ場をつくりたい」という夢が合致し、1985年から直島町と福武書店(現、ベネッセ)がタッグを組む事になりました。そして1988年に「直島南部一帯を人と文化を育てるエリアとして創生する」との「直島文化村構想」が発表されました。
そして直島町と福武書店の協力により、1989年に建築家、安藤忠雄氏の監修によるパオ+テント施設を有する「直島国際キャンプ場」が完成しました。(2005年に閉鎖)その後、1992年には美術館とホテルを組み合わせた「直島コンテンポラリーアートミュージアム(現、ベネッセハウス:Benesse House)」が開館し、さらに1995年に宿泊専用棟「オーバル」、2006年には海辺の宿泊専用棟「パーク」、「ビーチ」が開館しました。
さらに1997年から「家プロジェクト」が始まりました。これは、点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化する、というプロジェクトで、1998年に「角屋」が完成しました。2020年現在では「角屋」のほか、「南寺」、「きんざ」、「護王神社」、「石橋」、「碁会所」、「はいしゃ」の7軒が公開されています。
また、2004年には安藤忠雄氏によって設計された「地中美術館」がオープンしました。「地中美術館」は、その名のとおり建物の大半が地中にあるものの、自然光が入る造りになっており、時間帯によって光の入り方が変化することで設置されている作品の見え方が変わるという特徴を持っています。アートと光と自然を感じられる、「自然と人間を考える場所」というコンセプトにふさわしい美しい美術館です。
2010年には瀬戸内国際芸術祭が始まり、直島だけでなく豊島、小豆島、本島なども会場となり、瀬戸内海の島々にアートが広がっていきました。直島では2010年にアーティスト、李禹煥と建築家、安藤忠雄のコラボレーションによる「李禹煥美術館」が開館し、李禹煥の1970年代から現在までの絵画や彫刻を半地下構造の建物の中に展示するようになりました。
また、2013年3月12日には建築家の安藤忠雄氏の名前を冠した「ANDO MUSEUM」がオープンしました。これは、その地に建っていた築100年を超える木造2階建て古民家の外観を残しつつ、その古民家の内部にコンクリート構造物を入れ子状に組み込んだ建築物です。過去と現代、木とコンクリート、光と闇といった対立する要素が刺激的にぶつかり合いつつ重層する、小さくとも奥行きに富んだ空間を意図した建物には照明はありません。木造屋根のトップライトや壁面の窓から採り入れた自然光が、コンクリートの壁面に反射しながら光と影の空間を作っており、その中に安藤氏がこれまで設計してきた建築の写真や模型、スケッチ、直島の歴史の写真などが展示されています。
これらの活動によって日本中に「アートによる街づくり」が知られていき、現在では直島はアートな島として有名になっています。


・赤かぼちゃ
『太陽の「赤い光」を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった』と草間彌生氏自身が詩の一部で語った作品です。かぼちゃにはいくつかの穴が開いており、作品の内部に入ることができます。






・黄かぼちゃ


・直島パヴィリオン
町制施行60周年記念に2015年3月、宮浦港に設置された「直島パヴィリオン」。大小27の島で構成される直島町の「28番目の島」がコンセプトで、建築家の藤本壮介氏が設計しました。蜃気楼で海面に浮いているように見える「浮き島」を表現しています。




















・崇徳院の歌碑
松山や まつの浦風吹きこして しのびてひらふ 恋わすれ貝


・恵美須神社鳥居


・外ヶ浜オリーブ公園









・住吉神社




・応神天皇御腰掛石
4世紀頃、応神天皇が瀬戸内海を巡行された折、この岩に腰かけて海を眺め、平安を祈ったとされています。








・直島(なおしま)
住所:香川県香川郡直島町
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