鞘橋(さやばし)

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更新日:
 2017年11月26日



◎鞘橋(さやばし)(2017年11月5日)
 鞘橋(さやばし)は、香川県仲多度郡琴平町を流れる金倉川(かなくらがわ)に架かる橋です。長さ約24m、高さ4.2mで、刀の鞘のような反りがある形をした屋根がある珍しい橋です。橋の下に柱がないのも特徴で、川の上に浮かんでいるように見えることから、別名、「浮橋」と呼ばれます。
 この鞘橋は金刀比羅宮が所有する橋です。金刀比羅宮の資料によれば、鞘橋は「創建年月不詳」と記されているそうです。そして、1624年(寛永元年)に金光院、別当、宥?(ゆうげん)が改造した旨の記述があり、これが確認できる記録の最初だそうです。この資料には、1771年(明和8年)の洪水による流出をはじめ、流出と再建が数度あったことが書かれているそうです。
 現在の橋は1866年(慶応2年)8月の洪水後に、阿波の講中(こうちゅう)によって、1869年(明治2年)に再建されたものだそうです。「講中」とは、神仏を奉り、または参詣する同行者で組織する団体のことです。江戸時代に高まった金毘羅信仰により、金刀比羅宮には全国からの講中による参詣、寄進が集まるようになっていたそうです。現在の鞘橋もその一つで、阿波麻植郡(あわおえぐん、現在の吉野川市の大部分と美馬市の一部)の講中の寄進によって再建されたものだそうです。
 1869年に再建される前から屋根付きだったようですが、1869年の再建時に、それまであった2ヶ所の橋脚が無くされました。また瓦葺きの屋根から、銅葺きに変えられました。これらの変更は、流下能力を上げて流されにくくするために橋脚を無くし、橋脚が無い分、自重を軽くするために銅葺きにしたと考えられています。反り勾配には変更は無かったようです。
 当時は「一の橋」の場所に架かっていたようですが、1905年(明治38年)に同じ金倉川の上流約300mの現在地に移設されました。以前は誰でも通行出来ましたが、1922年(大正11年)に一般の通行が禁止され、現在は10月10日の大祭の時、神輿を通すために使われるだけだそうです。ちなみに1998年(平成10年)に国の有形文化財に登録されています。







・鞘橋(さやばし)
 住所:香川県仲多度郡琴平町阿波町
 定休日:無
 料金:無
 駐車場:無