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更新日:
2020年5月13日
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◎銭形砂絵(ぜにがたすなえ)(2020年5月13日)
「銭形砂絵」は、香川県観音寺(かんおんじ)市の有明浜の白砂に描かれた「寛永通宝」の砂絵です。国の名勝、琴弾公園(ことひきこうえん)の白砂に東西122メートル、南北90メートル、周囲345メートルという大きさの「寛永通宝」が描かれています。その溝の深さは2mもあります。実際は楕円形ですが、公園山頂の展望台から真円に見えるように描かれています。
「銭形砂絵」は1633年(寛永10年)に、丸亀藩藩主の生駒高俊公が領内を巡視することになった折、土地の人々が歓迎の気持ちを現わすため、急遽、白砂に鍬を入れ、一夜にして作りあげて藩主に捧げた」と伝え、説明されています。
しかしながら、寛永通宝が鋳造されたのは、江戸時代の寛永13年(1636年)からです。寛永13年(1636年)5月5日、幕府は江戸において6月1日より寛永通宝を発行する高札を立てました。6月7日に京都、大坂にこの命令を伝えるために幕府の徒目付が高札を持って派遣され、6月20日に大津に到着しています。また、生駒高俊が巡視したという事実もないようです。
一方、1855年(嘉永7年、安政元年)に丸亀藩第7代藩主、京極朗徹に見せるために造営されたという説や、もとは豊臣氏の瓢箪紋だったが寛永10年に江戸幕府の巡検使が来ることを知って、一夜で作り変えられたという説もあるそうですが、いずれも証明できる資料がないようです。
砂絵ですから、雨、風によって形が崩れていきます。このため毎年、春と秋に「砂ざらえ(化粧直し)」が行われています。砂ざらえは、観音寺市観光協会が主催し、主にボランティアを募り、ボランティアの方々によって修復されています。また、台風などで砂が流されたりした際にも、補修工事が行われています。
「銭形砂絵」は、テレビで放送された時代劇「銭形平次」のタイトルバックにもなりました。この銭形を見れば健康で長生き、しかもお金に不自由しなくなると伝えられ、多くの人がこの地を訪れています。
・山頂からの眺めです。


・砂浜からの眺めです。



・銭形砂絵(ぜにがたすなえ)
住所:香川県観音寺市有明町(琴弾公園内)
電話: 0875-24-2150(観音寺市観光協会)
駐車場:有
アクセス:JR、観音寺駅より徒歩約20分
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