吉良川(きらがわ)の町並み

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更新日:
 2020年11月25日



◎吉良川(きらがわ)のまちなみ(2017年11月5日)
 高知県、室戸岬の西にある室戸市吉良川町は、江戸時代、質の良い木炭の集散地として栄えていました。その後、明治から昭和にかけて、地元で作られる炭を京阪神に運ぶ廻船業で発展しました。現在でも、この地域には明治時代に建てられた建造物が多く残っています。そのため東西750m、南北250m、約18.3haのエリアが、1997年(平成9年)10月31日に国の文化財である「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。現在でも、土佐地方を代表する歴史的な風景を眺めることができます。
 室戸市吉良川町重要伝統的建造物群保存地区は、旧土佐街道に沿った地区「浜地区」と、その北側の微高地に展開する地区「丘地区」の2つの性格の異なる地区に分けられます。浜地区には土佐漆喰による塗屋造り、「水切り瓦」のある白壁やや煉瓦を用いた「つし2階」の町家が建てられています。一方、丘地区には軒を低く抑えた平屋建てに「いしぐろ」と呼ばれる石瓶を屋敷周囲に巡らせた農村的な民家を見ることができます。
 この地域はかつて、「台風銀座」と呼ばれたほど大型台風が頻繁に襲来しました。そのため、風や雨から家を守るために様々な工夫が生まれ、その景色が現在まで残されています。台風の強い横雨が家の中に浸透するのを防ぐために「土佐漆喰」を使った白い壁、その土佐漆喰の壁を守るために壁の途中で雨水を切るよう設置された「水切り瓦」です。また、細い路地を登って少し高台の地区へ行くと、「いしぐろ」と呼ばれる石垣がたくさん出てきます。これも台風の強い風から家を守るためのものです。



































・水切り瓦
 台風の風雨から漆喰壁を守る為に造られた瓦の庇です。





・いしぐろ
 民家の周辺を取り囲む石垣塀です。





・赤レンガ
 船の重しとして関西から仕入れられ、大正時代の建築の代表的な壁面に使われています。





・吉良川(きらがわ)のまちなみ
 住所:高知県室戸市吉良川町甲
 駐車場:有
 アクセス:高知自動車道、南国ICから車で約1時間半