小倉城(こくらじょう)

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更新日:
 2024年10月25日



◎小倉城(こくらじょう)(2024年10月22日)
 「小倉城(こくらじょう)」は、福岡県北九州市小倉北区にある城です。最初の築城年代は明らかではないそうですが、文永年間(1264年〜1274年)には緒方大膳亮惟重が居城していたそうです。緒方惟重の孫の緒方石見守惟尚は、延慶年中(1308年〜1311年)に水原備中守定允に攻められ、城から逃げ延び、伊予国宇和島に落ち延びたそうです。
 その後、1330年(元徳2年)に黒崎土佐守景経が小倉に城を築いて居城としたそうですが、建武元年(1334年)に長野七郎貞家によって攻め滅ぼされ、長野貞家が城主となったそうです。しかし長野但馬守教家の時、応永年(1394年〜1428年)中に大内氏によって滅ぼされ、大内氏の持城となり、城代として杉左馬助重兼、杉主膳重之、杉宮内左衛門重植、小林六郎兵衛光任等が置かれたそうです。
 1442年(嘉吉2年)には太宰少弐頼冬が攻め落とし、番兵を置いたそうですが、3〜4ヶ月後には原田近江守種虎に奪われたそうです。文明年間(1469年〜1486年)には菊池出羽守武村入道一玄とその子の菊池荒太郎武陸が在城していたそうです。
 しかし1490年(延徳2年)8月に臼杵掃部助高直によって攻め落とされ、菊池武陸の子の平蔵は里見源三郎の介錯によって切腹したそうです。永正年間(1504年〜1521年)から享禄年間(1528年〜1532年)にかけては小野田兵部少輔種尚が在城していたそうです。
 その後、1531年(享禄4年)4月から天文年間(1532年〜1555年)にかけては、長野壱岐克盛が在城していたそうです。弘治年間(1555年〜1558年)から永禄年間(1558年〜1570年)の頃は大内の一族の冷泉五郎高祐が在城していたそうです。ただし、これらの古い時代の記録は、どこまで信ぴょう性があるかは不明のようです。
 戦国時代、1569年(永禄12年)に中国地方の戦国大名、毛利氏らと結んで大友氏に対して反乱を起こしていた宝満、岩屋城督、高橋鑑種が降伏した結果、高橋鑑種は小倉城に領地替えとなり、小倉城主となりました。
 1587年(天正15年)、高橋鑑種の養嗣子、高橋元種は豊臣軍の侵攻に対し、倉城を開城しました。豊臣秀吉の家臣であった森勝信が豊前国企救郡、田川郡の6万石(一説に10万石)を与えられ、小倉城に入城しました。
 1600年(慶長5年)、関ヶ原の戦いの論功行賞で丹後国、宮津18万石の領主であった細川忠興が豊前国1国と、豊後国速見郡、国東郡合せて39万9千石と加増転封となりました。細川忠興は、初めは黒田氏の居城であった豊前国の中津城に入城したそうですが、1602年(慶長7年)から約7年かけて毛利氏の居城であった小倉城を改築し、居城としたそうです。細川忠興は4階より5階が大きい「唐造り」と呼ばれる天守閣を造り、当時は全国唯一の珍しい構造だったそうです。また、切り石を使用しない野面積みと呼ばれる石垣や、大手門や槻門など8つの門を構えたそうです。
 この時、城下町も整備され、紫川で東西に二分し、西は主として侍町、東は町人や下級武士達の町としたそうです。その城郭は、現在の小倉の街全体を取り囲むように設計され、全国で第5位の規模を誇り、西日本では姫路城に次ぐ広大な城郭だったそうです。特に九州では圧倒的な規模を持ち、熊本城の約2倍にも及ぶ壮大な総構えは、「呆れるほどの大きさ」と評されていたそうです。現在、見ることができる小倉城は、かつての本丸と二ノ丸の一部にすぎないそうです。
 その後、1632年(寛永9年)に細川家が54万石で肥後国熊本藩へ転封となった後、播磨国明石から譜代大名の小笠原忠真が豊前国企救郡、田川郡、京都郡、中津郡、築城郡、上毛郡、計6郡15万石で入封し、小倉城を居城としました。これ以後、幕末の慶応年間まで10代、約230年の永きにわたって小笠原氏の居城となりました。
 しかし1837年(天保8年)に本丸御殿や天守を焼失し、それ以後、天守は再建されませんでした。さらに1866年(慶応2年)、第二次長州征討で小倉藩と長州藩の戦闘の際、小倉藩は長州藩の攻勢の前に小倉城撤退を決め、同年8月1日、小倉藩の付火によって小倉城は焼却しました。
 そして1959年(昭和34年)に鉄筋コンクリート構造で天守が外観復興され、内部は郷土資料館とされました。1990年(平成2年)には内部を全面リニューアル、ジオラマ、からくりシアター等を導入し、体験型施設に変更されました。さらに2018年8月から内部の全面リニューアル工事が行われ、2019年(平成31年)3月30日に再オープンしました。









・小倉城(こくらじょう)
 住所:福岡県北九州市小倉北区城内2番1号
 電話:093-561-1210
 営業時間:9:00〜20:00
 定休日:無
 料金:
 駐車場:
 アクセス:JR、小倉駅から徒歩約20分