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更新日:
2020年11月25日
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◎櫛田神社(くしだじんじゃ)(2017年11月5日)
「櫛田神社(くしだじんじゃ)」は、福岡県福岡市博多区上川端町にある神社です。博多の旧市街(博多部)に位置しており、地元、博多の人々からは「お櫛田さん」と呼ばれ、親しまれているそうです。正式名称は、「博多総鎮守櫛田神社」だそうです。
社伝によると、伊勢神宮外宮の禰宜であった度会(わたらい)氏の祖先神である大幡主命(おおはたぬしのみこと:大若子命(おおわくこのみこと))を天平宝字元年(757年)の詫宣によって、伊勢国櫛田神社から勧請したことが始まりだそうです。
大幡主命は、本来の名を大若子命(おおわくこのみこと)と云い、垂仁天皇(すいにんてんのう)の御代に天照大神(あまてらすおおかみ)が伊勢に御鎮座するまで、弟の乙若子命(おとわくこのみこと)と共に倭姫命(やまとひめのみこと)に仕え、天照大神の御傍を離れず、供奉したとされています。殊に越国の凶賊であった阿彦(あびこ)征伐を命に勅して標剣(そはやのつるぎ)を賜わり、大いに旗(幡)を掲げて退ぞけた勳功から大幡主命の御名を賜たまわったとされています。
大幡主命を博多総鎮守産土神(うぶすながみ)として正殿に鎮め祀ったのは夷狄征伐(いてきせいばつ)の神宣に依るものとも言われているそうです。往古は相殿(あいどの)に奉斎されていた弟の乙若子命は、後に境内社に遷されましたが、現在は相殿に奉斎されています。
左殿(さでん)に祀られる天照皇大神の由来は定かではないそうですが、大幡主命の奉祀と併せて勧請されたとも、後に合わせ奉ったとの説もあるそうです。
右殿(うでん)に祀られている素戔嗚尊(すさのおのみこと)の奉祀は、天慶(てんぎょう)4年(941年)の天慶の乱(藤原純友の乱)に際し、追捕使の小野好古(おののよしふる)が反乱の鎮定のため山城国の祇園社に神助を祈願した由縁に因るそうです。小野好古は精兵を率いて博多の津で賊軍を討伐しまた。その功を速やかに山城国の祇園社へ奏し、御分霊を勧請して御神助を祈ることとなったとされているそうです。
しかしながら社伝とは異なり、平安時代末期に平清盛が所領の肥前国、神埼(佐賀県神埼市)の櫛田宮を日宋貿易の拠点とした博多に勧請したという説が最有力だそうです。このため櫛田神社の宮司らが編纂して1965年(昭和40年)に文部省に提出した「博多山笠記録」や1979年(昭和54年)に福岡市が発行した「福岡の歴史」でも佐賀県神埼市にある櫛田宮の分社とされているそうです。
その後、戦国時代にかけての戦乱によって荒廃してしまったそうですが、天正15年(1587年)に豊臣秀吉の九州平定の後、博多復興に際して現在の社殿を建立、寄進されたそうです。
毎年7月1日〜7月15日にかけて斎行される博多祇園山笠(祇園祭)は、右殿に祀られる素戔嗚大神(祇園宮)に対する氏子の奉納神事だそうです。高さ約16mの豪華絢爛な飾り山笠は神話、軍記、伝説、お伽話しなどを題材にし、「流(ながれ)」と呼ばれる街の区割りによって立てられます。各流の山笠は7月1日〜14日の深夜まで各所で「飾り山笠」として公開され、7月12日午後3時59分からの「追い山ならし」、7月13日午後3時30分からの「集団山見せ」を経て、最後の7月15日午前4時59分からの「追い山笠」に望むこととなります。
7月15日午前4時59分から始まる「追い山笠」は、太鼓を合図に各山笠が順々に櫛田神社境内になだれ込む「櫛田入り」から須崎町昭和通り沿いの「追い山廻り止め」まで一気に駆け抜ける時間を競うもので、国の重要無形民俗文化財に指定されています。櫛田神社では飾り山笠が常設展示されていますが、これは九州朝日放送(KBC)が奉納しているものだそうです。また、毎年7月1日に作り替えられているそうです。


・楼門の額
「威稜」は「いつ」と読み、「神聖であること」、「斎み(いみ)清められていること」、「天子、天皇の御威光」などの意味だそうです。

・干支恵方盤(えとえほうばん)
楼門の天井に吊り下げられています。内側に東西南北の方位、外側に十二支(干支)を配しており、恵方(縁起が良い方角)を示しています。毎年大晦日に新しい年の恵方を示すように矢印が回転されます。

・手水舎

・霊泉鶴の井戸
櫛田神社で最も古い井戸ですが、いつの頃からか塩分濃度が高い水質に変わっているそうです。信仰の上では、この井戸が本殿ました近くから湧き出ており、不老長寿の水として、3口に分けて飲むことで本人、家族、親族の無病息災を願う霊水として大切にされてきたそうです。現在では水質検査の結果から、飲用としては使えなくなっています。

・拝殿


・博多風神雷神
拝殿の破風の左右に風神雷神の木彫りがあります。風神があっかんべぇをして雷神から逃げる様子で、ユーモアあふれる博多っ子の気質を表しているといわれているそうです。


・飾り山笠


・博多べい
豊臣秀吉の博多町割りによって甦った市街には焼け石、焼け瓦が厚く塗り込められた「博多ベい」と呼ばれる土べいが長く連なっていたそうです。櫛田神社の「博多べい」は博多三傑の一人、嶋井宗室の屋敷で380年以上の風雪に耐えた最後の「博多ベい」を移築再建したものだそうです。


・恵美須宮










・櫛田神社(くしだじんじゃ)
住所:福岡県福岡市博多区上川端町1-41
電話:092-291-2951
営業時間:4:00〜22:00
定休日:無
駐車場:有
アクセス:JR、博多駅から徒歩、約15分
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