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更新日:
2015年2月3日
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◎鷲宮神社(2014年3月20日)
鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)は、埼玉県久喜市鷲宮1丁目にある神社です。「関東最古の大社」、「お酉様の本社」と言われており、天穂日命とその子の武夷鳥命、および大己貴命を祭神としています。かつては「鷲宮大明神」、「浮島大明神」、「大酉元祖」とも称されたそうです。
社伝によれば、出雲族の草創に係わる関東最古の大社とされています。神代の昔に、天穂日宮とその御子武夷鳥宮とが、昌彦・昌武父子外二十七人の部族等を率いて神崎神社(大己貴命)を建てて奉祀したのに始まり、次に天穂日宮の御霊徳を崇め、別宮を建てて奉祀したそうです。この別宮が現在の本殿だそうです。ただし、これらのことは「延喜式神名帳」や「国史」に記載がなく、歴史資料に現れるのは「吾妻鏡」の建長3年(1251年)の記載が最初だそうです。
崇神天皇の御世(BC97〜30年)には、太田々根子命が司祭し、豊城入彦命、彦狭島命、御諸別王が、それぞれ幣帛を奉納したそうです。景行天皇の御世(71〜130年)には、日本武尊が当神社の神威を崇め尊み、社殿の造営をし、併せて相殿に武夷鳥宮を奉祀したとのことです。桓武天皇の御世(781〜806年)には、征夷大将軍坂上田村麿が、武運長久を祈り奥州鷲の巣に当神社の御分社を奉祀したそうです。
中世以降には本社周辺の地域が将軍領・太田荘となり、総社として扱われたことから関東の総社・関東鎮護の神社として東国の武家の崇敬を受けました。1251年(建長3年)、北条時頼が当社に奉幣祈願したことが「吾妻鏡」にあるほか、藤原秀郷・源義家・源頼朝・源義経・北条時頼・北条貞時・新田義貞・古河公方・関東管領の歴代上杉氏などが幣帛の奉納、神領の寄進、社殿の造営などを行っているそうです。
鎌倉時代から室町時代までは太田荘の総社であったため、藤原秀郷流太田氏、後に子孫の小山氏が管理しており、裏手には栗原城という城郭が存在しました。また、太田荘内、中川沿いには多数の分祀が生まれました。1372年(応安5年)には小山義政が社殿を再興したほか、1376年(永和2年)に銘備中国住人吉次の太刀を奉納しており、この太刀は1914年(大正3年)に国指定重要文化財とされています。
1591年(天正19年)、徳川家康が社領400石を寄進し、歴代の将軍も朱印状を発行して社領を安堵しました(朱印地)。江戸時代初期から明治時代初期までは、神社所領は大内氏が治めました(所領約1000石)。江戸時代初期、徳川家光の日光東照宮参拝の際、利根川渡河の警備に参加した大内氏は家光が利根川に落水した際、これを助けました。この功により本来ならば領地を加増されるところでしたが、関ヶ原から間もない時期で、その余裕がなかったためか、その代わりに江戸城内での1万石の格式を与えられました。そのため江戸城への登城時は大名が通される部屋に通され、また大内氏の用人は江戸城内では「家老」待遇となったと伝えられています。
1868年(明治元年)、明治新政府により准勅祭社(東京十二社)の1社に指定され、勅使参向のもと幣帛の奉納がなされたそうです。そして明治天皇行幸の際、当神社に御少憩され、祭祀料として金壱封を賜りました。ただし、明治初頭の寺院整理神社統合により、別当大乗院は廃止されたそうです。また、昭和天皇の御世にも、幣帛を賜ったそうです。
2004年、美水かがみさんによる四コマ漫画「らき☆すた」がKADOKAWA発行のパソコン・ゲーム・美少女などを取り扱う月刊誌「コンプティーク」にて連載開始となりました。次第に人気を博し、2007年にアニメ版が大ヒットし、今なおその人気は続いています。「らき☆すた」は、4人の女子高生を中心とした学園ギャグストーリーで、ちょっと変わった女子高生達の日常を面白おかしく描いています。
作者の美水かがみさんは埼玉県幸手市出身のため、「らき☆すた」の主な舞台は埼玉県になっており、この4人が通う高校は、作者の出身高である春日部共栄高等学校がモデルで、春日部駅は「糟日部駅」という表記で登場しています。そして鷲宮神社は「鷹宮神社」という名前で登場しており、そこは登場人物の柊姉妹の父が宮司を務める神社で、柊家はこの境内に居住しているという設定のところから、ファンにとって埼玉県久喜市にある鷲宮神社が「らき☆すた」の聖地と呼ばれるようになっていきました。
やがて、絵馬に「らき☆すた」の登場人物の絵を描き残したり、コスプレ姿で参拝する人が増えると、地元商工会も積極的に関わるようになり、神社で「らき☆すた」関係のイベントも行われるようになったりと、これらの現象がマスメディアなどを通じて報道され、大きな話題となりました。







・鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)
住所:埼玉県久喜市鷲宮1-6-1
電話:0480-58-0434
アクセス:東武、伊勢崎線、鷲宮駅より徒歩8分
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