夫婦岩

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更新日:
 2015年1月3日



◎夫婦岩
 夫婦岩(めおといわ、ふうふいわ、みょうといわ)は、夫婦石(めおといし、ふうふいし、みょうといし)とも呼ばれ、日本各地にある奇岩、名勝です。2つの岩が、まるで夫婦が寄り添っているように見えることから名付けられたものと思われます。海面から飛び出した岩の場合と、山中の岩の場合とがありますが、三重県伊勢市のニ見ケ浦にある夫婦岩は、江戸時代の浮世絵師、歌川広重が冨士三十六景の中で「伊勢二見か浦」として描くなど、古くから広く知られている有名な夫婦岩です。
 ニ見ケ浦の夫婦岩は、古来より日の出遙拝所として知られてきました。(遙拝所とは、遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所のことです。)沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(おきたましんせき:霊石、沖の石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。夫婦岩は、この興玉神石と日の出(日の大神:天照大神)を遙拝する鳥居とみなされています。
 大きい方の男岩は立石(たていし)と呼ばれており、高さ9m、周囲39.6mです。一方の女岩は根尻岩と呼ばれており、高さ4m、周囲9mです。この2つを合わせて夫婦岩と呼ばれています。二つの岩に注連縄が張られるようになったのは室町時代以前のことらしいです。波間に浮かぶ夫婦岩に一切の不浄を祓う注連縄を張り巡らし、その前に額づいて日の出の神を拝んだのが始まりといわれているそうです。
 江戸時代中期に蔀関月(しとみ・かんげつ:1747〜1797)によって描かれた「伊勢参宮名所図会(いせさんぐうめいしょずえ)の「五の下(五の43ページ)」に「二見浦(ふたみのうら)」があり、夫婦岩に注連縄が張られ、富士山と日の出が一緒になった絵が載っています。
 夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さが35mで、男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mあります。二見興玉神社の氏子らの手で、より合わされ、毎年、5月5日、9月5日、12月中旬の土日曜日に大注連縄張神事が行われ、張り替えられています。張替神事の間は木遣り歌が歌われます。仲むつまじく立ち並ぶその様子から夫婦円満や良縁の象徴としても知られ、古い縄の切れ端を夫婦円満のお守りとして持ち帰る人もいるそうです。
 夏至の1週間前後には男岩と女岩の間から昇る日の出を見ることができ、御来光を拝みに訪れる人が多いそうです。さらに気象条件が合えば、富士山を拝むこともできます。ただし、太陽が顔を現すのは午前4時30分頃だそうです。また、秋から冬には夫婦岩の間から満月を見ることが出来るそうです。









・夫婦岩
 住所:三重県伊勢市二見町江575 二見興玉神社内
 電話:0596-43-2020(二見興玉神社社務所)
 営業時間:24時間
 定休日:無
 料金:無料
 駐車場:有
 アクセス:JR、二見浦駅から徒歩15分