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更新日:
2021年2月26日
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◎新世界稲荷神社(2021年7月11日)
新世界稲荷神社は大阪市の新世界という地域、通天閣のすぐ近くに建っている神社です。新世界は、1897年(明治30年)に大阪市に編入される以前は西成郡今宮村の一部で、畑地や荒地が広がっていた場所です。この地は、1903年(明治36年)に東に隣接する旧東成郡天王寺村の一部とともに第5回内国勧業博覧会の会場地となりました。「内国」という名前ですが、国内外からの最新技術が披露され、現在の「万博」に近い盛大な博覧会でした。
この博覧会跡地の西側の約2万8千坪が大阪財界出資の大阪土地建物会社に払い下げられ、1912年(明治45年)7月3日、「大阪の新名所」というふれこみで「新世界」という地域が誕生しました。これに合わせ、通天閣と都市型遊園地ルナパークが開業しました。ちなみに東側の約5万坪は、1909年(明治42年)、大阪市によって天王寺公園として整備されています。
この新世界の誕生の際、新世界の商売繁盛や、新世界の繁栄を願って建てられたのが新世界稲荷神社です。従って、創建は1912年(明治45年)だそうです。当初は新世界の北東の方角、すなわち鬼門の位置にあったそうです。現在もある質屋さん「南さかいや」周辺だと考えられているようです。その証拠として、この新世界の北東エリアの町内会は「稲荷町会」なのだそうです。
その後、戦前には通天閣の下に鎮座していたそうですが、通天閣が取り壊しになり、さらに二代目通天閣の再建と同時に現在の場所に移転されたそうです。
ちなみに、のぼりには「稲荷大明神」と書かれていますが、なぜか鳥居の額には「福永大神」と書かれています。さらに境内に入ると、赤い鳥居には「新世界稲荷神社」と書かれています。「新世界稲荷神社」ですから「稲荷大明神」はまだ良いですが、「福永大神」というのが全く分かりません。何か由来があるのでしょうが、全く情報がありません。
新世界稲荷神社は、無料でできる石のルーレットおみくじが有名だそうです。境内に石でできたルーレット形のおみくじがあって、石柱に填められた石製の円盤を回して、回転が止まったら、出た数字を横の表に照らし合わせて運勢を占うのだそうです。新世界という場所で、大阪人の遊びゴコロを表すために作ったものでしょうか。訪問した時には知らなかったので、やらなかったので残念です。





・新世界稲荷神社
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東1-16-1
定休日:無
料金:無
アクセス:地下鉄、堺筋線、恵美須町駅より徒歩約3分
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